AIが書いた科学論文が査読を通過
概要
Jeff Clune氏らが開発した「AI Scientist」というAIシステムは、一般的なトピックのプロンプトから人間の介入なしに完全な科学論文を生成する能力を持っています。このシステムは既存の基盤モデルを連携させ、文献調査、仮説生成、実験計画、データ分析、論文執筆までを行い、内部査読も実施しました。AI Scientistによって生成された3つの論文のうち1つが、2025年国際学習表現会議(ICLR)のICBINBワークショップで採択されました。採択された論文は、引用の捏造や方法論の厳密性の欠如といった問題があり平凡と見なされましたが、AIが科学者の支援から科学者自身になろうとする転換点を示しています。その生成速度と低コスト(推定15時間で約140ドル)は人間の努力とは対照的であり、自動生成された投稿によって査読システムが洪水に見舞われる懸念を引き起こしています。トップジャーナルは純粋にAIが書いた論文に制限を設け始めていますが、専門家は技術が向上し、AIが科学的進歩を加速させる新時代の幕開けとなる可能性があると予測しています。ただし、人間のキュレーションと関与が依然として不可欠であると考える専門家もいます。
(出典:Scientific American)